エコシステム

 

サメ
 
ツマグロ(メジロザメ目メジロザメ科)
この有名なツマグロはオグロメジロザメに似ていますが、それぞれのヒレの先端に黒色の斑紋があるのが特徴です。オグロメジロザメよりも小さめのサメです。

  • 全長・体重(最大): 1.8 メートル(6フィート);24 キログラム(53 ポンド)
  • 主食: 主に珊瑚礁に住む魚類、甲殻類、イカ、タコ
  • 保全状況: NT(準絶滅危惧)
  • 生存への大きな脅威: 商業漁業やヒレの取引として捕獲されることがあります。低い産子数や長い妊娠期間(8~9ヶ月)の理由により、乱獲は規制されています。
 
トラフザメ(テンジクザメ目トラフザメ科)
長く、幅広い尻尾と伸びた頭部が特徴のトラフザメを見間違えることはありません。その名前は、幼魚時の縞模様の体が成魚になるにつれ、徐々にヒョウ柄模様へと変化することから由来します。この模様が変化することからオーストラリアではレオパードシャークとも呼ばれます。このサメは、呼吸をするために泳ぎ続ける必要がないのも特徴です。その代わり、えらで水を吐き出しつつ海底でじっとしている姿をよく見かけることができます。また、刺激を与えなければ普段はおとなしいままです。この独特なサメは、グアム周辺ではあまり見かけませんが、オーストラリアの熱帯海域周辺でよく見かけることができます。

  • 全長・体重(最大): 3.6 メートル(12フィート)
  • 主食: 砂の中に生息する軟体動物、甲殻類、小魚類
  • 保全状況:VU(危急)
  • 生存への大きな脅威: この美しいサメは日常的に沿海漁業で捕獲され、そのヒレはサメの取引市場で売買されるので、人間が一番の脅威であるとされています。また、肝臓はビタミン、肉は生肉もしくは干物として使用されます。
  • UWWの裏話: 当館にいるトラフサメは、メインの水槽での繁殖に成功しました。
 
オグロメジロザメ(メジロザメ目メジロザメ科)
この有名なサメは、ラム換水という方法で呼吸するため絶えず泳ぎ続けなければなりません。珊瑚礁に生息する魚を主食とし、主に夜間での活動が多く見られます。また、妊娠期間が12ヶ月と長めであるため、胎生によって子供を産みます。社交性が高いこのサメは、集団で活動することが多く見られます。その名前の通り体はほとんど灰色で、下部の方は白、背ビレの先端(尻尾)は黒くなっているのが特徴です。

  • 全長・体重(最大): 2.6 メートル(8.5フィート);34キログラム(75ポンド)
  • 主食: ほぼ珊瑚礁に生息する魚類、タコ、イカ、その他の甲殻類
  • 保全状況: NT(準絶滅危惧)- 但し、近年その数は減少
  • 生存への大きな脅威: 違法な密漁船による捕獲や乱獲
  • UWWの裏話: オグロメジロザメは、2番目に大きいサメです!

エイおよびギターフィッシュ
 
アカエイ(トビエイ目アカエイ科)
アカエイは、大きさや性別により集団で移動することがしばし見られ、普段は砂底に生息するものの海底から最大200フィート(約60メートル)の高さの位置で泳ぎ回ることがあります。獲物を捕獲するために胸ビレで砂自体を波打たせます。比較的一生が長い上に成長が遅く、一部の地域では捕獲されるため、その生息数の減少が懸念されています。

  • 全長・体重(最大): 1.2~1.5メートル(幅)、1.2メートル(長さ);45.4キログラム
  • 主食: 甲殻類、魚類、貝類、寄生虫類
  • 保全状況: VU(危急)- いくつかの海域で
  • 生存への大きな脅威: 乱獲の傾向あり
  • UWWの裏話: 成熟した場合、雄よりも雌の方がわずかながら大きいです。
 
シャベルノーズギターフィッシュ(サカタザメの一種)
ギターフィッシュは、1億年前から存在していたと言われ、その間その形を変えていません!サメの種類に近い古代のエイとも言われています。実際、「Rhinobatus」とは、「Rhine」がサメ、「Baits」がエイを示す、ギリシャ語とラテン語を組み合わせております。ギターのように平たい体をしており、砂底近くでの生活に適しています。また、頭上に「呼吸孔」と呼ばれる空気穴から呼吸して水を排出することにより、体内に砂が入ることを防ぎます。

  • 全長・体重(最大): 1.7メートル(5.5フィート)
  • 主食: 砂の中に生息する軟体動物、甲殻類、小魚類
  • 保全状況: 絶滅危惧
  • 生存への大きな脅威: 乱獲の傾向あり
  • UWWの裏話: 7~8年で成熟し、胎生です。当館のこのサメはオーストラリアで捕獲されました。

海洋への適応
 
オニダルマオコゼ(カサゴ目フサカサゴ科)
体を岩と同じ色にカモフラージュし、近くを泳ぐ不用心な獲物を密かに待ち伏せし、不意打ちします。背部(上部)には毒針があり、人間を刺した場合、激しい痛みが伴い数時間内に治療しなければ死に至る危険性もあります。仮に刺されてしまった場合、刺された箇所を固定して熱やお湯を当てるなどの応急処置が必要です。これにより毒に含まれる淡白質を分解します。

  • 全長・体重(最大): 40センチメートル
  • 主食: 魚類や甲殻類
  • 保全状況: 未測定
  • 生存への大きな脅威: 水族館営業のためわずかに捕獲
  • UWWの裏話: 毒を持ち、世界で最も危険な魚類として知られています。
 
ミヤコテングハギ(スズキ目ニザダイ科)
この美しいクロハギ種の魚は、攻撃的な体をしているのが特徴です。その名前が示すように尻尾近くにある体の両側には、研ぎ澄まされた鋭利な突起物が印象的です。この突起物は、深い切り傷を負わせるだけの威力があります。通常は小さな集団で泳ぎ回ることが多く、日中は藻類や動物性プランクトンを捕獲するために動き回り、また、夜に入ると珊瑚礁に身を隠して休みます。

  • 全長・体重(最大): 46センチメートル
  • 主食: 葉状の褐藻類
  • 保全状況: 未測定
  • 生存への大きな脅威: 水族館営業のためわずかに捕獲
  • UWWの裏話: ミヤコテングハギや同類の魚は、南国に住む人々にとって重要な食材です。
 
クラゲ(刺胞動物門)
クラゲは、イソギンチャクや珊瑚など刺胞動物門に属します。この種に属する仲間は、獲物を捕らえて封じ込める、刺胞と呼ばれる触手を持つのが特徴です。クラゲの種類によって異なる毒の威力は、わずかながらに感じるものから死に至るものまで様々です。

クラゲの動きには限りがあり、一生のほとんどを海の流れに任せて生活します。動く時は、ジェット推進のように機能させる傘の筋肉を収縮したり、または休ませて泳ぎ回ります。

ミズクラゲ(ミズクラゲ目ミズクラゲ科)は、どこにでも見かける比較的短い触手を持つクラゲの一種です。この触手は無数に一列で並んでおり、さらには短いため、獲物を捕らえるのは主に粘液状になっている傘の部分で、ここから4本の口腕により口の中に獲物を押し込みます。

  • 全長・体重(最大): 直径40センチメートル
  • 主食: 様々な動物性プランクトン
  • 保全状況: 未測定
  • 生存への大きな脅威: 未測定
  • UWWの裏話: ハコクラゲ(キロネックス)の種類が、地球上最も有毒なクラゲと呼ばれています。
 
ミノカサゴ(カサゴ目フサカサゴ科)
ミノカサゴは、オニダルマオコゼ(フサカサゴ科)に属し、背ビレの根元にある袋に毒を持ちます。棘に触れてしまうとオニダルマオコゼと同様に激痛が走りますが、人間の場合、死には至らないと言われています。但しミノカサゴは攻撃性が強く、大きなヒレを使って獲物を追い詰めて、捕らえた獲物は一気に飲み込みます。

  • 全長・体重(最大): 38センチメートル
  • 主食: 小魚類、エビ、カニ
  • 保全状況: 未測定
  • 生存への大きな脅威: 未測定:水族館営業のため多く捕獲されています。
  • UWWの裏話: 胸部に広がるヒレで獲物を追い詰めます。獲物を捕らえ、飲み込む動作は一瞬です。
 
ハリセンボン(フグ目ハリセンボン科)
ハリセンボンは、威嚇されると胃の近くにある特殊な袋に水を飲み込み、通常の大きさよりも5倍近くの大きさまで膨れ上がります。その名前は、体を覆う数多くの棘から由来します。この棘は、体が膨れ上がると同時に直立します。成熟したハリセンボンであればその棘の威力は凄まじく、巨大なサメやタマカイも貫通し、死に至らしめることができます!人間にとっては猛毒な魚で、わずか一匹のハリセンボンで30人もの人間を死に至らしめることもできます!

  • 全長・体重(最大): 60センチメートル
  • 主食: 雲丹、腹足類(貝類)、ヤドカリなど堅い殻を持つ無脊椎動物
  • 保全状況: 未測定
  • 生存への大きな脅威: 繁殖が少なく成熟が遅いため、過剰捕獲されています。防御性が高いので、狙う敵はあまりいません。但し、成熟したイタチザメは宿敵で、幼魚の時はマヒマヒやビルフィッシュの標的になります。
  • UWWの裏話: 日本人で、ふぐの毒のない部分をさばける資格と経験を持つ料理人のみが調理できます。

タマカイとウミガメ
 
タマカイ(スズキ目ハタ科)
この海洋生物は、珊瑚礁の近くに生息する最大の硬骨魚です!単独で行動し、礁湖や暗礁の浅瀬近くにある漂流物や岩場に生息します。生息場所周辺から遠くへ泳ぎ回ることはありません。幼魚の時は雌で、成魚時に雄に変わるという雌性先熟雌雄同体です。

  • 全長・体重(最大): 2.7メートル(9フィート);400キログラム(880ポンド)
  • 主食:/strong>伊勢エビ、魚類、小さなウミガメ、一口で小さなサメも飲み込みます。
  • 保全状況: VU(危急)
  • 生存への大きな脅威: 肉部に高い毒性(シガテラと呼ばれます)があるにも関わらず、スピアフィッシングによって捕獲されることがあります。幼魚は見つけることが困難で、また、タマカイの成魚は年々減少し、成長が遅いことから海洋保護地区以外では、殆ど出没しません。
  • UWWの裏話: 当館のメイン水槽にいる2匹のタマカイは、オーストラリアからやってきました。。大きい方は「ライル」と呼ばれ、約227キロ(500ポンド)の重さです!
 
アオウミガメ(カメ目ウミガメ科)
アオウミガメの名前は、体脂肪が緑色に変化することから由来します。これは、餌から吸収される色素によって変色します。主として海で生活するは虫類ですが、空気を吸引し、餌や産卵地を求め、何千マイルという距離を移動します。

雌のアオウミガメは、地を這ってまで生まれた陸地に行きその場所で産卵しますが、その中でも無事成熟する子供の生存率は1000分の1でしかありません。成熟したアオウミガメの殻は流線型で流体力学的な構造になっているため、水の中で効率的かつ優雅に泳ぐことができます。

  • 全長・体重(最大): 40インチ(約1メートル)以上;500ポンド
  • 主食: 数少ない草食動物で、成熟したアオウミガメはほぼ一日中海草や藻を食べます。幼少期であれば主に甲殻類を食べて成長します。UnderWater Worldのアオウミガメは、ピーマン、芽キャベツ、キャベツ、ロメイン・レタスを餌として与えています。
  • 保全状況: EN(絶滅危惧)
  • 生存への大きな脅威: 最大の脅威は、放棄釣具の網への絡み、浜辺や水中への不法廃棄、生息地改変、卵や亀の不法乱獲を行う人間です。さらにウミガメは、自然界でよく見られる捕食や天災の被害も受けやすい海洋生物です。また、特徴的なのは、子供カメが海に戻る際に人工的な光を照らすと、海に戻る道がわからなくなり、そのため死亡してしまうことがあります。
  • UWWの裏話: UWWでは、シンガポールからやってきた「ナプ」と「スクビィ」がご覧いただけます。シンガポールではペット売買に出されていたのを救われたそうです。実にこのカメは、それぞれ重さが300ポンドもあります。

奇妙な海洋生物
 
ミナミオオガシラ(ナミヘビ科)
グアムに生息する鳥類の一部を絶滅させた侵略的外来種として知られているミナミオオガシラは、通常、人間に害を及ぼすことはありません。但し、威嚇することによりS字型に体をくねらせて攻撃してくることもあります。また、毒を持つだけなく敵や餌を体全体で巻き付けて絞め殺すこともできます。

  • 全長・体重(最大): 3メートル(9.8フィート)
  • 主食: 鳥類、卵、トカゲ、小型哺乳類
  • 保全状況: 低優先度
  • 生存への大きな脅威: 餌の劣化、成熟したヘビの死亡や繁殖の低下により減少しています。
  • UWWの裏話: グアム発祥のヘビと間違えられることが多くありますが、どこかの国から貨物船に乗り込み、グアムに生息したと言われています。
 
ヤシガニ(ヤドカリ下目オカヤドカリ科)
ヤシガニは、世界最大種の陸生節足動物だけでなく完熟したココナツを食べるため、20フィートもの高さの木を登ることができます。2本の強力なはさみ脚は、ココナツの殻をも貫通し、中心にある実にまで届きます。現在ヤシガニを保護するために次の措置が行われています:①特定の大きさを満たすヤシガニのみ捕獲が可能、②卵を持つヤシガニの捕獲は違法。

  • 全長・体重(最大): 脚を伸ばした状態で3フィート;9ポンド
  • 主食: 主に雑食、ココナッツ、熱帯果実類
  • 保全状況: DD(データ不足)
  • 生存への大きな脅威: 人間による捕獲と生息場所の破壊
  • UWWの裏話: 第二次世界大戦の間、賢いヤシガニはアメリカ兵士からココナツの身を盗んだことで有名になったと言われています。